【遊戯王】幻影オルフェゴールについて【デッキ紹介】

お久しぶりです。

前回の更新が4月なので、半年ぶりになりますね(四捨五入)

 

今回は幻影オルフェの紹介となります。

といっても、オルフェにバルディッシュと霧剣を刺しただけの平成以前の構築ではなく、幻影騎士団とオルフェゴールのハイブリッド構築です。

※本記の前半はコンセプト・展開の紹介、後半は構築の解説となっております。

レシピのみ気になる方は、記事の半分くらいまで飛ばしてください。

 

幻影騎士団とオルフェゴールについて

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今回はレシピ紹介の前に、各カテゴリの特徴とデッキコンセプトについて説明します。

(ご存知の方も多いと思うので手短に…)

 

オルフェゴールとは

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闇属性・機械族で構成された、リンク召喚主体のテーマです。

メインデッキのモンスターは、墓地の自身を除外することでモンスターを展開する効果を持ち、リンクモンスターは除外されている機械族をデッキに戻しながら、除去・サーチによってアドバンテージを取ることができます。

 

幻影騎士団とは

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闇属性・戦士族で構成された、エクシーズ召喚主体のテーマです。

メインデッキのモンスターと罠は、それぞれ手札・フィールドで使用できる効果と、墓地で発動できる効果の2つを持っており、サーチや特殊召喚で展開しながら、ランク3・4のエクシーズ召喚を繰り返すのが特徴です。

 

デッキコンセプト

先行時の展開

ハイブリッド構築と言ってはいますが、デュエル中の第一目標はオルフェゴールを動かすことです。

終末やリサイクラーといったオルフェ側の初動札に加え、ティアースケイルでの幻影展開でオルフェギミックにアクセスしバルディッシュをリンク召喚。

リソースを残しながらマスカレーナ+霧剣や罠リダン+クリマクスなどを構えて相手の後攻展開を迎え撃ちます。

 

展開例

  • 1枚初動

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リサイクラーor終末(増援)
  1. リサイクラーを召喚し、ディヴェルを落としてトロイメアをリクルート
  2. リサイクラー+トロイメアでガラテアをリンク召喚
  3. トロイメアの効果で星杖を墓地へ、星杖の効果でディヴェルを帰還
  4. 星杖対象にガラテア効果、デッキからバベルをセット後そのまま発動
  5. ガラテア+ディヴェルでバルディッシュをリンク召喚
  6. バルディッシュ効果でローブを落としブリガンダインをセット、ローブの墓地効果でブーツをサーチ
  7. 手札のブーツを特殊召喚し、ブーツ+ブリガンダインでマスカレーナをリンク召喚
  8. ブーツの墓地効果で霧剣をサーチしそのままセット
  9. 相手ターンのドローフェイズにディヴェルの効果でギルスをリクルート
  10. ギルス効果でスケルツォンを落とし、スケルツォン効果でガラテア蘇生

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これにより盤面の妨害はマスカレーナ+霧剣となり、返しでバルディッシュが残れば起動効果によるサーチ、ガラテアが残ればサーチ+ディンギルスのエクシーズ召喚によって展開していくことができます。

 

  • 2枚初動

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グレファー+オルフェ

(ギルス初動の場合は完全な1枚初動になりますが、墓地にオルフェが残りません)

  1. グレファーを召喚し、手札コストを含めて墓地にディヴェル+トロイメアを揃える
  2. (ギルス初動の場合)星遺物トークンを特殊召喚
  3. ディヴェルの効果でスケルツォンをリクルート、トロイメアの効果で星杖を墓地へ(ギルス初動の場合は省略)
  4. グレファー+スケルツォンでガラテアをリンク召喚
  5. 星杖効果でディヴェルを帰還し(ギルス初動の場合は省略)、ガラテア+ディヴェル(星遺物トークン)でバルディッシュをリンク召喚
  6. バルディッシュ効果ブーツ落としブリガンダインをセット
  7. スケルツォンの効果でガラテアを蘇生、星杖対象ガラテア効果でバベルをセット後そのまま発動
  8. ガラテアを素材にディンギルスをエクシーズ召喚、そのままスケルツォンを素材に
  9. (ギルス初動の場合)バルディッシュ効果で相手の星遺物トークンを破壊
  10. ローブ効果ブーツサーチ、そのまま特殊召喚
  11. ブーツ+ブリガンダインでマスカレーナをリンク召喚
  12. ブーツ効果で霧剣をサーチしセット

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1枚初動時の霧剣+マスカレーナに加え、マスカレーナの効果にディンギルスを巻き込むことで、ディンギルスの蘇生時にバルディッシュの効果も含めて2枚分の除去を当てることができます。

仮にヴェーラー等の誘発を踏む場合でも、グレファーが止まれば前述の1枚初動ルートに、バルディッシュが止まれば手順7のガラテアのセットをクリマクスにすることで、最低限1妨害を構えることができます。

(手順3と手順5は、ディヴェルと星杖の効果でメインのオルフェを計2回特殊召喚できればいいので、手札に合わせて臨機応変に対応しましょう)

 

(派生パターン)罠リダン+クリマクスルート

※手順6までは共通

7.星杖対象ガラテア効果でクリマクスをセット

8. バルディッシュ効果ローブ落としブリガンダインセット

9. ローブ効果でステンドグリーブをサーチ

10.ブリガンダインの特殊召喚をトリガーにグリーブを特殊召喚し、レベルを4に

11.ブリガンダイン+グリーブでリダンをエクシーズ召喚

12.(ギルス初動の場合)バルディッシュ効果で星遺物トークンを破壊

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除去できる枚数自体は前述のマスカレーナ+ディンギルスルートに劣っていますが、こちらは対象を取らないデッキバウンス+発動無効と、質の高い2妨害を構えることができます。

昨今の環境ではエルドリッチや電脳堺など、霧剣が有効打とならないデッキも多いため、最近はこちらの盤面を狙うことも多いです。

また、リダンの生存力の高さやクリマクスのリソース回収能力に加え、デッキ内に霧剣を残すことができるので、返しでバルディッシュやティアースケイルから次の展開に繋げることができるのも好評価。

 

 

ティアースケイル+任意のコスト1枚

※先行の増Gや羽根帚など、展開に関係ないカードをコストにするパターンです。

ディヴェル等オルフェパーツを捨てる場合は前述の1枚初動ルートへ、ローブor霧剣を捨てる場合は後述のリヴァイエールルートへの派生となります。

 

  1. ティアースケイルを召喚し、効果でデッキからローブを墓地へ
  2. ローブ効果ブーツをサーチ、そのまま特殊召喚
  3. スケイル+ローブでユニオンキャリアーをリンク召喚
  4. 墓地のローブ効果でブリガンダインをサーチ、ローブが除外されたことでスケイルを蘇生
  5. ブリガンダインをセットしそのまま発動
  6. 場の幻影を対象にキャリアー効果、デッキからディヴェルを装備
  7. スケイル+ブリガンダインで聖騎士の追想ゾルデをリンク召喚
  8. ゾルデの効果で任意の戦士族をサーチ
  9. 墓地のディヴェル効果でトロイメアをリクルート
  10. ゾルデ+トロイメアでガラテアをリンク召喚
  11. トロイメア効果で星杖を墓地へ、星杖効果でトロイメアを帰還
  12. 星杖対象ガラテア効果でバベルをセットし、そのまま発動
  13. ガラテア素材にディンギルスをエクシーズ召喚し、効果でディヴェルを素材に
  14. ディンギルス+トロイメアでマスカレーナをリンク召喚

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一応2妨害ですが、先程までの盤面と比べて明らかに強度が足りず、マスカレーナかバベルを狙われるだけで妨害が潰されてしまいます。

墓地にオルフェリソースを残すことはできますが、相手の制圧返しの突破を考慮すると、やはりトップに祈ることになるでしょう。

狙って作る盤面ではありませんが、ティアースケイル単騎からの動きという意味では覚えておくと便利です。

 

(派生パターン)ティアースケイル+ローブor霧剣

  1. ティアースケイル召喚、コスト含めローブ+霧剣を墓地へ
  2. ローブ効果ブーツサーチ、そのまま特殊召喚
  3. スケイル+ブーツでユニオンキャリアーをリンク召喚
  4. 墓地の霧剣効果でブーツ蘇生、霧剣の除外をトリガーにスケイル蘇生
  5. スケイル対象にキャリアー効果トロイメア装備
  6. スケイル+ブーツでリヴァイエールをエクシーズ召喚
  7. トロイメア効果ディヴェル墓地、ディヴェル効果スケルツォリクルート
  8. リヴァイエール効果ディヴェル帰還、リヴァイエール+ディヴェルでガラテアをリンク召喚
  9. トロイメア対象ガラテア効果バベルセット、そのまま発動
  10. ガラテア+スケルツォンでバルディッシュをリンク召喚
  11. スケルツォン効果でガラテア蘇生、そのままディンギルスをエクシーズ召喚し、スケルツォンを素材に
  12. 墓地のブーツ効果霧剣をサーチ

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ここからバルディッシュの効果でブリガンダインをセットし、ブリガンダイン+ディンギルスでマスカレーナを立てる、もしくは3枚目の霧剣をセットしてディンギルス+霧剣×2の盤面を作ることができます。

モンスター主体の相手なら霧剣×2の選択肢も有効ですが、霧剣3積みはメインへの負担もそれなりに大きいため、基本的にはマスカレーナ優先となります。

また、利点としてはスケイル単騎初動に比べて使ったパーツがほとんど墓地に残るため、ライフと墓地を守ることができれば、返しの動きが確定している点が挙げられます。

 

他にもプライムやローブ+ブーツなどの細かいパターンの分岐はありますが、基本的に上記3ルートのいずれかを踏襲するため、これらの展開は抑えておきましょう。

 

後攻時の展開

先行時の展開に加え、グレファー+オルフェルートの派生として、アークリベリオンを絡めたワンショットキルが選択肢に加わります。

例:グレファー+オルフェ+任意の手札コスト1枚

  1. グレファー召喚、コスト含めディヴェルと星杖を墓地へ
  2. ディヴェル効果トロイメアリクルート、星杖効果でディヴェル帰還
  3. グレファー+トロイメアでガラテアをリンク召喚
  4. 星杖対象ガラテア効果、任意のオルフェ魔法罠セット
  5. ガラテア+ディヴェルでバルディッシュをリンク召喚
  6. バルディッシュ効果ティアースケイル落とし霧剣セット
  7. バルディッシュ対象トロイメア効果スケルツォンを墓地へ(300のパンプ)
  8. スケルツォン効果ガラテア蘇生、そのままディンギルスをエクシーズ召喚
  9. バルディッシュ効果で霧剣を破壊、ディンギルス効果で相手のカードを墓地へ
  10. 霧剣墓地効果スケイル蘇生、スケイル起動効果ローブを墓地へ
  11. ローブ効果ブーツサーチ、そのまま特殊召喚
  12. スケイル+ブーツでブレイクソードをエクシーズ召喚、そのまま効果で自身と相手のカードを破壊
  13. ブレイクソード墓地効果でスケイルとブーツを蘇生
  14. スケイル+ブーツでレイダーズ・ナイトをエクシーズ召喚、そのまま効果でアークリベリオンをエクシーズ召喚

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相手のカード2枚を除去しながら

2100(+300)+2600+3000=8000

でギリギリライフを取り切ることができます。

ここで注意すべきなのは、アークリベリオンの攻撃力集約は元々の数値を参照するため、効果を使用しても自分の場だけでは7700にしかならないという点です。

そのため、効果を視野に入れるなら、相手の場に攻撃力300以上+攻撃表示の計2体のモンスターが必要になります。

こうしてみると、一見めんどくさく感じられるキル条件ですが、このハードルを大幅に下げられるカードが存在します。

それが「禁じられた一滴」です。

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相手の攻撃力を半分にすることにより、前述のキルラインが攻撃力600以上の相手攻撃表示モンスター1体まで下がります。

手札コストによる初動の確保や相手の置物系の無力化など、メタカードとしての相性も非常に良く、先行でも腐らない点も評価できます。

エルドリッチやシャドールなど、一部の列強に刺さり切らないことを差し引いても、環境次第ではメインフル投入も視野に入る性能です。

 

若干、話が逸れましたが、デッキコンセプトの解説は以上になります。

 

混合構築のメリット・デメリット

この混合構築ですが、当然それぞれの純構築に対してのメリットとデメリットがあります。

メリット

幻影とオルフェの初動札を両方とも利用できるため、確定の初動札だけでも10枚、グレファーやマスマティシャン、ジェットなどの準初動も含めれば15枚以上の初動札を積むことができます。

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  • 展開の柔軟性

前述のとおり、展開自体に伸びがあるため、先行のギミックをそのまま後攻の返しに使用できます。

加えて、うららや泡影などの単発の妨害を踏んでも、グレファーやスケイルのコスト、おろ埋やプライムの追加リソースで復帰することが可能です。

 

デメリット
  • メタへの回答

混合構築にする事で、双方の弱点も共有してしまっています。

本来、幻影騎士団に刺さらないはずの泡影やヴェーラーなどの初動メタがオルフェ側に刺さり、逆にオルフェに刺さらない手違いやドロバなどのサーチメタは幻影側に刺さる…

そして増Gやうららなどの汎用メタはもれなく直撃します。

特に増Gは、このデッキのメリットである物量制圧のアドバンテージを消滅させてくるため、非常に危険と言えるでしょう。

純構築では、指名者や閃刀ギミックなどで回答するのが一般的ですが、そこで新たな問題が発生します。

  • デッキ内のスペース

これはおそらく最大の問題点です。

純構築の場合、デッキ・EXデッキにある程度のスペースを確保できるため、前述の回答を積むことができます。

しかし、この構築では2デッキ分のパーツを詰め込んでいるため、指名者を積む枠にすら困っている状況です。

かといってメインを増やしてしまうと、初動面でのメリットが薄れてしまい、加えてエルドリッチや十二獣などの誘発や抹殺に強い相手に対して、逆に負担になってしまいます。

 

 

ここまでの解説を踏まえた上で、レシピを見ていきましょう。

※流石に解説が長引きすぎているので、テキストは省略します。

 

 

デッキレシピ

メインデッキ

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宵星の騎士ギルス×1
オルフェゴール・ディヴェル×1

語るに及ばず、デッキの中核のため確定です。

 

オルフェゴール・スケルツォン×2

こちらも必須パーツ。

ピン刺しでも機能しますが、2積みにすることで、

  • 1枚素引き時のケアが不要になる
  • 先行盤面が崩された際、トップ終末からディンギルスを釣り上げて捲りに行ける

などの利点から、リソース面での負担を減らすことができます。

 

オルフェゴール・トロイメア×2

出張パーツという視点で見た場合は必須ではありませんが、展開例を見ての通り、終末単騎からの初動を目指すなら必須となります。

枚数については、スケルツォンと同様の理由に加えて、素引き時にグレファーやスケイルのコストにする動きが非常に強く、逆に被った際の負担は大きすぎるため2積みにしています。

 

星遺物-『星杖』×1

こちらも1枚初動における必須パーツ。

その他の強みとしては、先行盤面が崩された際、トップ終末からガラテアやディンギルスを釣り上げて捲りに行ける点が挙げられます。

使用後はオルフェリンクで優先的にデッキに戻していくことで、除外されたリソースを利用し続けることができます。

言い換えれば、デッキに居る時間が比較的長く、トロイメア同様素引きのリスクも高いため、現在は1枚としています。

 

幻影騎士団ティアースケイル×3

前半で述べたとおり、1枚からオルフェ側にアクセスできる優秀な初動のため3積み。

欠点を強いて上げるなら、自身の効果で同名カードを墓地に送れない点でしょうか。

 

幻影騎士団ダスティローブ×2

植物リンクのダーリング・コブラよろしく、絶対に引きたく無いカードです。

スケイルやバルディッシュなど、このカードがデッキに居ることが前提のカードが複数あるため、ローブを引き切ってしまうと、幻影ギミックがほぼ機能停止します。

ステンドグリーブやフラジャイルアーマーなど、手札のローブを間接的に処理するカードもありますが、それならいっそローブを複数積むのがシンプルかつ効果的です。

 

幻影騎士団サイレントブーツ×1

こちらは逆に握ることが目的のカード。

サーチ手段の多さからアクセスしやすく、素引きしても問題ないため、気軽に使っていくことができます。

ただ、やはり初手に被ると負担になる点に加え、2ターン目以降はリソースの供給が追いついてくるため、今回は1枚でも十分と判断しました。

幻影罠の枚数を増やす場合は、複数積みも有効です。

 

幻影騎士団ステンドグリーブ×1

バルディッシュ単体でランク4を組む際の必須カードであり、幻影で4を並べるにはこのカードかブレイクソードを通す必要があります。

墓地効果も優秀で、素引きローブの処理だけでなく、余ったスケイルを特殊召喚して追加展開を狙うこともできます。

ただ、このカード単体では初動に全く貢献せず、一度使用できれば十分なので、1枚採用としています。

 

スクラップ・リサイクラー×3
ダーク・グレファー×2
終末の騎士×1

初動札シリーズ。

それぞれの長所・短所は以下のとおりです。

  • リサイクラー:幻影やスケルツォンと共にランク3を組めるが、地属性のためバルディッシュの素材にできない。
  • グレファー:誘発を貫通しやすいが、手札コストが必要。
  • 終末:ノーコストで幻影とオルフェにアクセスできるが、制限カードのため素引きが難しい。

また、グレファーに限った話ですが、墓地にディヴェルとローブを揃えることで、ディヴェルがうららを踏んだ際に罠リダンを立てることができます。

指名者がない場合の選択肢として覚えておくと良いでしょう。

 

増殖するG×3

強いカード。

最近は採用しない構築も散見されますが、

  • 今期は電脳堺やプランキッズなどの展開系が一定数存在する。
  • このデッキは初動が比較的脆いため、先行・後攻問わず牽制として活用できる。

といった理由により3積みにしています。

仮想敵をエルドリッチや罠トーカーに絞るなら、減らす選択肢も有り得ると思います。

 

灰流うらら×3

こちらも強いカード。

ガンマを採用できないこのデッキでは、相手の増Gへの回答は実質このカードと指名者のみであり、採用しない理由がありません。

 

オルフェゴール・バベル×1

言わずと知れたオルフェの制圧パーツ。

このカードの有無によって、後攻の相手への圧力が変わってくるため、(特にマスカレーナ展開では)積極的に置いていきたいカードです。

 

オルフェゴール・プライム×1

この構築ではカノーネを採用していないため、素引きしたディヴェルの処理のために必須となります。

プライムの絡む展開では、手札が1枚増える代わりに妨害が1枚減るので、誘発や墓穴などでカバーしていきたいです。

 

増援×1

貴重な初動のサーチ手段。

終末グレファーだけでなく、幻影騎士団も全てサーチできるため、適宜使い分けていきましょう。

 

ハーピィの羽根帚×1

主な役割は後手で相手の指名者や泡影を剥がすことですが、現環境で増えている王宮の鉄壁やスキルドレインなどの厄介な置物の処理も狙っています。

先行で腐った場合はスケイルやユニコーンのコストに充てることになります。

 

おろかな埋葬×1

後出しで使える貴重な初動札。

こちらも本来の強みに加え、

ディヴェル→ギルス→星杖

とアクセスすることで、1枚でランク4を組むことができ、ゲーム後半でも活用していくことができます。

 

ツインツイスター×1

先手・後手を選ばず使える除去札。

現在は罠の需要を見ながら、禁じられた一滴と使い分けています。

 

墓穴の指名者×2

みんな知ってる誘発メタ。

現環境では腐ることは稀であり、省スペースで仕事ができるため、出来るだけ積んでおきたいカードです。

 

闇の誘惑×2

おなじみ手札交換。

このデッキでは、初動札を引きすぎた場合に誘発を引きにいく、または墓地パーツしかない時に初動札を引きにいくなど、手札の均一化のため採用しています。

ドロー後の除外も、オルフェゴールを飛ばしておくことで、星杖から展開を伸ばすことができます。

 

幻影霧剣×2

妨害と蘇生を集約させた強いカード。

3積みも十分有り得る性能ですが、初動の負担になりやすい点に加え、現環境ではエルドリッチや電脳堺など、霧剣が通らないデッキも増えているため2枚にしています。

 

幻影騎士団シェード・ブリガンダイン×1

解説したとおり、展開の要です。

無限泡影を採用する場合、墓地に罠が落ちていることがあるので注意しましょう。

また、通常モンスター扱いのため、ガラテアのリンク素材にはできません。

 

オルフェゴール・クリマクス×1

このデッキにおいては、サーチできる発動無効という貴重な妨害であり、素引きしてもバベルと並べることができるため、盤面の補強に貢献します。

 

 

 

エクストラ・サイドデッキ

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※EXデッキについての役割については、前半の展開例で解説したとおりなので、補足事項のみ記載します。

  • 空海竜リヴァイエール
  • 幻影騎士団ブレイクソード
  • クロノダイバー・リダン
  • レイダーズ・ナイト
  • アークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン
  • 宵星の機神ディンギル
  • オルフェゴール・ガラテア
  • ユニオン・キャリアー
  • トロイメア・フェニックス
  • 聖騎士の追想ゾル
  • I:Pマスカレーナ
  • オルフェゴール・ロンギルス
  • 幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ
  • トロイメア・ユニコーン
  • アクセスコード・トーカー

 

トロイメア・フェニックス

手札のオルフェを切りながらの露払いを目的に採用しています…が、最近は2枚目のディンギルスでもいいような気もしています。

 

聖騎士の追想ゾル

スケイル1枚初動でトロイメアを装備した幻影を剥がすためだけに使用します。

スケイル+ブリガンダインで作れるリンク2ならなんでも構いませんが、上記2体の組み合わせで唯一手札が増えるため、採用しています。

 

アクセスコード・トーカー

現代遊戯王の最終兵器。

基本的にはマスカレーナで出したユニコーンを素材にリンク召喚します。

また、局所的な使い方として、召喚無効を踏んだガラテアを除外することで、ロンギルスでEXに戻し再召喚を狙うことができます。

 

サイドデッキ

こちらも採用理由だけ並べていきます。

 

抹殺の指名者×3
原始生命態ニビル×1
無限泡影×1

先行が取れる2本目以降に使用します。

メイン採用しなかった理由としては、

  • 3〜5枠を取るだけのスペースが無い。
  • エルドリッチやドラゴンメイドなど、対面によって腐るケースが存在する。

などが挙げられます。

 

アーティファクト・ロンギヌス×3

現環境の多数のデッキを見ることができ、先行でも抹殺の宣言用に1枚投入することも考えられます。

 

ダイナレスラー・パンクラトプス×2

最強←

冗談抜きでできる仕事が多すぎるため、入れない選択肢がありません。

 

禁じられた一滴×3

モンスター主体のデッキに対して、後手からワンキルを狙うために投入します。

広い無力化範囲を誇りますが、コストも決して軽くないため、タイミングを見極めて使用していきたいです。

 

コズミック・サイクロン

暫定的な魔法罠の除去札。

召喚魔術や影依の偽典など、除外したいカードが数枚あるため採用していますが、ツインツイスターでもいい気もしています。

 

 

その他の採用候補

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枠の都合で見送ったカードが多すぎて解説し切れませんが、その中でも優先度の高かった3枚を紹介します。

オルフェゴール・カノーネ

素引きしたオルフェを展開に利用できますが、言い換えれば本来引きたくないオルフェを素引きする必要があるため、本末転倒になってしまいます。

加えて、EXデッキを1枠消費する(リンクリボー)ため、今回は見送り、素引きオルフェの処理はプライムに一本化するプランで固めました。

 

マスマティシャン

初動札を追加したかった際に検討していました。

しかしこのカードには、

トロイメアを落とせない→単体でガラテアを立てられない→プライムをサーチできず素引きしたディヴェルを処理できない

という致命的な欠陥があり、そのケアのためにはカノーネを刺す必要があります。

また、両方とも引いてしまった時のために、やはりリンクリボーが必須であり、メイン・EXデッキの負担が増えるため、今回は見送りました。

 

幻影霧剣(3枚目)

少しややこしいですが、霧剣、というより幻影罠の枚数についての話です。

理論上、初動でデッキ内に必要な罠の枚数は、バルディッシュのセットとブーツのサーチで計2枚です。

これが1枚でも減ってしまうと、盤面の制圧に支障が出てしまいます。

言い換えれば、現在の霧剣2枚採用は、1枚の素引きを想定した構築と言えます。

しかし1枚を素引きしてしまうと、今度は2ターン目にバルディッシュの効果が使えず、リソース回収の機会を放棄することになります。

つまり、2ターン目の物量を優先して3枚積みにするか、初動の安定を優先して枚数を減らすか、の二択を迫られる形となるのです。

今回は初動を優先して2積みにしていますが、霧剣が有効な対面が増えてくれば3積みも有り得ると思います。

 

後書き

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

このデッキを組もうと思ったのは、幻影騎士団を組もうとした際、未界域の出張パーツが高くて(約5000円)手が出せず、1枚でバルディッシュを立てられるオルフェゴールを混ぜ始めたのがきっかけです←

今期の約3ヶ月間使い込んでいましたが、混合構築に終着点のようなものが見えてきたため、制限改訂前に区切りとして紹介することにしました。

全体の勝率としては約6割ほどですが、エルドリッチ・ドラグマ・サンドラなどの列強に限れば、約4割ほどと負け越しています。

課題としては、十二獣やプランキッズのような初動枚数を確保できないこと、あらゆるメタがそれなりに刺さることが挙げられます。

それでも、中〜低速デッキが主流の現環境に置いて、数少ない高速制圧デッキであることは間違いないため、ご興味のある方は試して頂ければと思います。

 

次回の更新は未定です。

ネタがない以上に時間がない…

 

万が一、ご意見、ご感想のある方は、お手数ですがTwitterまでお願いいたします。

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